大学院を志望する皆さんへ

大学院は、理学研究科物理学専攻修士課程と総合理工学研究科総合理工学専攻物理・数理科学コース博士課程の2階建てになっています。学内の学生諸君はそれぞれ推薦入学の制度もあります。私たちの研究グループでは、広い意味での高エネルギー宇宙物理学、具体的にはガンマ線天文学や宇宙線物理学、素粒子物理学など幅広い研究を行っています。 MAGIC(日欧共同)、Super-Kamiokande(日米韓中ポ共同)、XMASS(日韓共同)、CTA(世界25カ国共同)、IceCube(日米欧豪共同)などの国際共同研究プロジェクトに参加しており、大学院生になればほとんどの場合そのどれかのプロジェクトの一員として研究をしてもらうことになります。 それぞれの研究の中身は宇宙物理学研究室ホームページ(研究活動)か, そこからリンクされているそれぞれのプロジェクトのホームページを御覧ください(過去の修士・博士論文のテーマ一覧はこちら)。 MAGICに参加している学生(博士課程)は、年に1回程度スペイン領カナリア諸島LaPalma島の観測所に行き、4週間泊まり込んで徹夜で超高エネルギーガンマ線の出す大気チェレンコフ光の観測をします。海抜高度が高いので、仕事の合間にながめる夜の星空は格別な美しさです。 Super-KaiokandeあるいはXMASSに参加している学生は、年に数回岐阜県にある東大宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設に行き地下1000mで実験に参加します。 修士課程2年になると、当研究施設の宿舎に泊まり込んで実験やデータ解析に時間を費やすことが多くなります。 どのプロジェクトも国際共同研究の性格上TV会議がよく行われ、“公用語”は英語なので英会話に慣れるように早い段階から心掛けて下さい。研究の詳細について知りたい方はいつでもご相談ください。 ご訪問も歓迎いたしますが、その場合は前もってアポを取っていただくことをお願いします。